毎年開催してきた「キワニスドール・フェスティバル」ですが、今年は7月21日(土)13:30~17:30に開催され、盛況のうちに終えることができました。
「キワニスドール・フェスティバル」は、以前は別々に開催していた「キワニスドール・シンポジウム」と「ドール作り」を同日に併せて行うかたちに変更し、今回で3回目になりますが、年々参加者が増えて、今回は138名もの大勢の方々(2年前は90名)が、猛暑のさなかにも拘わらず参加しました。
参加は、キワニスの東京、埼玉、千代田、福井、沖縄各クラブの会員と家族のほか、JUNKO ASHOCIATIONやサークルK武蔵野大学の学生、企業・学校など外部奉仕団体の皆様が大勢参加して頂いています。
会場は、協賛いただいた(株)パソナグループ様の本社会議室をお借りし、また同じく協賛のサッポロホールディングス(株)様からは参加者への飲み物を提供して頂きました。
最初に、増田会長のご挨拶があり、続いて、病院でドールを活用して頂いている次の方々から、ドールと子供たちとの関わりやエピソードの報告がありました。初めに、亀田総合病院の看護師の鈴木萌水様と須金舞子様から、続いて聖路加国際病院のチャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)、三浦絵莉子様から、それぞれ映像を紹介しながら興味深い事例が紹介され、熱心な質疑応答もありました。
報告の中で印象的だったのは、上記三浦様が米国に留学し取得したCLSという、病気の子供の心理的なケアの専門家の資格(認定試験あり)を擁する病院が米国に多いのに対し、日本にはごく少数にとどまり、活用されていないとの話や、亀田総合病院では、ドールが登場する紙芝居を子供達に見せてからドールを渡すと、子供はドールにすぐに親しんで抱き抱え、手術への恐れも大きく和らいでいる、等々の興味深い話でした。
ドールづくりに先立って、武蔵野大学の学生さんが作成したドールづくりの手順解説のビデオ放映があり、ドールづくりに役立ったようです。
会の終わりに、交流会が立食パーティーのかたちで行われ、参加者の意見交換や親睦の場となりました。ドール作りの時間を設けたことと相俟って、参加者が受け身でなく積極的に参加意識を持てる会合になったと思われ、盛況の大きな要因だったように思われます。
今後ともこのフェスティバルが続き、キワニスドールがより広がりを見せ、有効に活用されていくことを期待したいものです。
(ボランティア活動委員 重成 侃)