「子ども食堂でチャリティシンポ!」は、東京キワニスクラブとNPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークの協力のもと、実行委員会は学生のボランティアの人たちが中心になって、12月11日に開催されました。
今回の企画は、イベント名が示す通り、子ども食堂そのものの開催に加えて、子どもの貧困についてのシンポジウムを行うというものでした。そのため、子どもたち30名ほどの参加のほか、大人の参加者は、お母さん方が約10名、立教大学の学生を中心としたボランティアが約40名、その他のシンポジウム参加者が約70名となりました。
第一部は子ども食堂で、学士会館精養軒さんのご協力による特製カレーや果物のデザートを子どもと大人が一緒のテーブルで食べました。始まる前にはサンタさんも登場(キワニスの会員が扮しています)、食事中には本場ハワイ出身のファミリーによるフラダンスも披露されました。子どもたちものびのびとふるまっていて、とくに元気のよい子からはフラダンスに「アンコール!」の声がかかっていました。
第二部はシンポジウムとグループトークで子どもの貧困を考えようというセッションです。このときは、会場をパーティションで仕切って、子どもたちはボランティアのお兄さんお姉さんたちと遊戯スペースで遊んでいます。シンポジウムでは、シングルマザーの生活難の話や子どもたちへの学習支援、進学にかかる経済支援の話など幅広く子どもの貧困にかかる問題が紹介され、また子ども食堂を実行されている方や学生ボランティアから体験談や問題意識の表明がありました。その後、参加者がいくつかの小グループに分かれてのグループトークとなりましたが、たいへん熱のこもった意見交換がおこなわれておりました。ちなみに、筆者も思うところをいろいろ喋ったところですが、若い人たちのいろいろな話を聞いてみて、むしろ筆者の頭の固さを反省するところが大でした。
なお、今回のイベントに東京キワニスクラブからの参加は、会員14名にサークルK武蔵野大学から4名、さらに入会希望中の方を含めて、全体で21名となっています。東京キワニスクラブの会員・関係者の方々の関心の高さには筆者自身改めて印象付けられました。
菅野良三メンバーシップ委員長
先日、参加をさせて頂きました、NPO法人豊島区子どもWAKUWAKUネットワーク様主催「子ども食堂でチャリティシンポ!」では、とても有益な時間を過ごすことができました。特に印象に残っている3つのことがあります。
一つ目は、会場に入った時の雰囲気です。子どもと大人の距離が非常に近く、一つのまとまりとしてはっきりと認識をすることができました。普段から子どもとのかかわりを大切にし、常にお互いを思って過ごしているのだと実感しました。僕自身、児童養護施設でスタッフとして子どもと関わる機会が多いので、子どもとの関係性を深めるのが、どれだけ大変かを身をもって感じております。ので、会場の雰囲気の第一印象はとても深く残っております。しかし、実際に子どもと関われる時間が少なかったのは少し残念です。
二つ目は、シングルマザーの方々のお話です。僕自身、母子家庭で育ちました。母一人で働き、家族を想い、動くことの大変さ、を実際のシングルマザーの方たちの実体験から感じることができました。
最後に、実行委員会の大学生たちの「本気」が印象に残っております。フリートークの際にも、彼らは確かな数字や、国の調査結果などをもとに具体的な話をしていたのはもちろんですが、彼ら自身の言葉で自分の思うことを私たちに伝えてくれました。「本当はこのような状況はあってはならない。」といっていた実行委員長の中村さん。当たり前のことではあるが、それを敢えてあの場で伝えたことが素晴らしいなと感じた。日本の子ども貧困は社会問題化しているが、この出来事に深く関心を持ち調べ、行動し、改善をしようとしている人は一体どれ位いるのだろうか。もちろん、貧困だけではない。低迷する日本の国内情勢。正しく調べ、考え、アクションを起こすことがとても大切である。そして、僕自身、一人の「子ども」として、物事を探求し、考える時間がたくさんある今に感謝し、学びを進めていきます。
自分を見つめなおすとてもいい機会となりました。これからもキワニアンとして子どもとの関わり方、世界との関わり方をしっかり行動から学んでいきます。
サークルK武蔵野大学広報長 三浦匠吾
12月11日に、初めて子ども食堂に参加させて頂きました。結論から言うと、思っていた活動とは異なったことと、もっとこうしてほしかったという部分はありましたが、良い経験になりました。
思っていた活動と異なったということについて。参加させていただく前は、貧困や個食など食事を満足にできない子ども達とワイワイしながら食事をするものと考えておりました。しかし、実際は子ども達と大人は戸で仕切り、「日本の子どもの6人に1人が貧困」という問題・改善策について考えるというものでした。他の大学や社会人の方たちも一緒であったということで、ゼミなどでもなかなかできない経験であり、勉強になり、楽しい話し合いでした。
もっとこうしてほしかったということについて。「6人に1人」と言われても実感が無く、私は本当にそうなのかという疑問を持っております。そのため、子育てに苦しむシングルマザーの方々、今回の子ども食堂の進行をなさっていた女性には、もっと具体的な貧困の状況・子育てについて話して頂けたらさらに良かったと思います。当事者にしかわからないことであり、我々参加者が知ることでより濃密な話し合いが可能になると思います。プライバシーにも関わるので無責任にもっと言ってほしいというのは好ましくありませんが、日本の子どもの貧困を改善していくためには必要ではないでしょうか。
初めて参加させていただいたのに偉そうなことを言ってしまいましたが、本当に良い経験になりました。自分のプライベートを削って子ども達を支援する熱い学生や、シングルマザーの経験を話して下さった女性など、また1つ知らない世界・人間を見ることができて良かったです。ぜひまたの機会に参加させて頂ければ幸いです。
サークルK武蔵野大学 伊藤賢也
12月11日に行われた子ども食堂でチャリティシンポ!に参加させていただき率直に感じたことは、行く前にイメージしていたのは少し暗めの雰囲気なのではないか思っていたが、実際はとても明るい雰囲気であったということです。このように感じていた方がグループワークの際にもいたので、多くの人が感じたことなのかなと思いました。
この活動を通して、特に印象に残っていることは、中々聞くことのできないシングルマザーのお母さん方や子ども達、実際にボランティアをしている人の話を聞けたことです。シングルマザーの方が昔と現状はあまり変わらないけれども、話すことにより心に余裕が持てるようになったとおっしゃっていたこと、修学旅行に行けて楽しかったと嬉しそうに話していた子どもたちなど一人一人の思いが詰まった言葉を聞いて、とても印象深く心に残る言葉がとてもたくさんありました。また今まで自分自身が当たり前のように経験してきたことは実は当たり前ではないのだということに気付いた場でした。だからこそ誰でもその経験ができるように、少しでも自分自身が出来ることから出助けをしたいと強く感じました。多くの人の話を聞き、現状を知ったからこそ、実際に子ども食堂などに参加し、子どもたちと関わっていきたいと思いました。
サークルK武蔵野大学 鎌田夏実
貧困で困っている子どもやその親がいることについて、テレビや新聞などで言っているのを見ます。今までその事をみて特に気にすることがありませんでした。今回このイベントに参加したことで貧困の今の状況を深く知ることが出来ました。私は小学校、中学校、高校、大学とあたり前のように入学し、両親にお金を払ってもらい通ってきています。学校に通うためには入学費、授業代、制服代、教科書代、交通費などたくさんのお金がかかるということに話を聞いて気づきました。また、お金の問題で制服が買えるか買えないかの状況の人がいることを知り、普通に学校に通えていることがあたり前ではないことを感じることが出来ました。貧困の状況を知るとともに、自分がどれだけ両親に安心して学校や生活をさせてもらえていたのかを感じさせられ、感謝の気持ちを感じます。この安心して学校に通うことや生活をすることを、貧困の子ども達に同じように生活出来るように活動していきたいと思いました。子ども達だけの問題ではなく、子どもに何とかして心配かけないようにと頑張る親御さんにも助けが必要であると感じました。今回のこの機会をきっかけに、そのような人たちが不安や悩みを打ち明けられる環境を作り、地域や周りの人で協力して問題を解決していけるような社会にしたいです。私は今まで海外の貧困を見ていたけれど、日本でこのような状況があることを知りませんでした。まず自分の国である日本で、自分の知らないところで起こっていることに目を向けていこうと思います。そして、その人々のことを知ってもらうことや、支援をするなど少しずつでも何かをしていければと思いました。
サークルK武蔵野大学 田中沙弥香