「東京キワニスクラブ青少年教育賞表彰式・講演会」
日時:2011年9月17日
場所:伊藤忠商事(株)本社ビル 10階会議室
授賞者
今年度の青少年教育賞表彰式・講演会が9月17日(土)13:30から17:10まで、伊藤忠商事(株)本社ビル10階会議室で開催された。147名が参加、その中約110名が車椅子利用者を含む一般参加者であった。伊藤会長は開会の挨拶の中で、参加者を歓迎、東京キワニスクラブと青少年教育賞を説明、また表彰される若者達の素晴らしさを紹介された。その後、公益社団法人日本フィランソロピー協会の高橋陽子理事長が、「青少年の社会貢献~キワニスとともに」という演題で講演をされた。米国のpenny harvestの話、理想を達成するためには本気で人の力を借りるという話、障害者も働けという話などが、印象的であり、大変分かり易い講演であったと参加者がアンケートで回答した。表彰式では、最優秀賞にLive on、優秀賞に東京少年友の会学生ボランテイアとSTREET介護ファイターTOMOYA(SOCIAL WORKEEERZ)が選ばれ表彰された。Live onの代表者は、大学入学直前に父の失踪、その後、母の自殺という難局に直面しながら、自ら立ち上がって、大学生時代から、自死遺児の支援を中心に、若い世代にいのちの大切さを伝えてきている。学生が中心になり、自死遺児のこころのケアサポートをおこない、中学・高校でのいのちの授業を行ったり、また母の日の文集を発行したりしている。東京少年友の会学生ボランテイアは、家庭裁判所から依頼を受けた、非行をおかした少年について、学生が中心になり、家庭教師活動や友達活動、少年や保護者との合宿、地域美化活動参加サポートなど、非行をおかした少年のお兄さん・お姉さんとして、少年に寄り添い、立ち直りを促している。STREET介護ファイターTOMOYA は、音楽とダンスと福祉を結び付けるという考えで、福祉施設を訪問し、ヒップホップダンスで障害者を励まし、元気付けてきている。音楽とダンスで、言葉のないコミュニケーションを通じて、人と人の間の障害を取り除くというものである。これら3受賞団体と昨年度の最優秀賞受賞団体CCS世界の子どもと手をつなぐ学生の会が、それぞれ挨拶と発表(ヒップホップダンスの実演も含む)を行った。更に、その後、参加者が10グループに分かれて、学生とボランテイア活動につき意見交換を行い、各グループの代表がその結果を報告した。中学生からシニアまでの幅広い年齢層が同じテーブルで話し合った。「今は、ボランテイアをすると大学の単位になるのですか!」というシニアの驚きに対し、「就活に有利になるという話もあります」と若い人が答えていた。様々なやり取りが活発に行なわれた。最後に、総括と挨拶をされた堀井副会長は、①受賞団体や参加者の話を聞いて、日本の社会は変わっていくと感じた、②キワニスは異世代の人達が一緒になれる場を作りたいと指摘し、一日を締めくくられた。参加者へのアンケート結果、次のようなコメントが届けられ、青少年教育賞表彰式・講演会に参加して良かったとの声が多く、9月17日のイベントは成功裡に終了できたと言える:①受賞団体の挨拶、活動内容の紹介は素晴らしかった、②緩急のついたイベントだった、単なる授賞式ではなく、出会いを産む仕組みが素晴らしかった、③非常に貴重且つ有意義な会だった、ボランテイアに関する人の思いやパワーを感じることができて、もっと頑張ろうと思った、運営本当に有難うございました、④刺激になった、参加して良かった、⑤素晴らしかった、⑥またこのような様々な団体が交流できる場を作って頂ければ嬉しい。今年度の表彰式・講演会は、公益社団法人日本フィランソロピー協会の後援、伊藤忠商事(株)、(株)東芝、サッポロ飲料(株)、サッポロファインフーズ(株)の支援を頂いた、厚く御礼申し上げたい。また、青少年教育委員会委員各位と事務局員のご努力や、9月17日参加頂いた会員の皆様のご支援に心より御礼申し上げる。