形状 | 白い(またはパステルカラー)木綿生地にポリエステル綿を詰めたキワニスドール。身長約40cm、体重約50g、とても素朴な形で、目も鼻も口もありません。ただ一つ身に付けているのは、国際奉仕団体キワニスのマークの小さなラベルだけです。しかし、このちょっと風変わりな、ノッペラボウの小さな人形が、普通の玩具の人形とは違った方法で、病気の子供達に大きな力を与えています。 |
生い立ち | 1988年にメルボルン、ナナワディング・キワニスクラブで誕生し、オーストラリアで普及するとともに1994年から北欧に伝播し、2001年11月に日本地区に導入されました。 |
使い方 | お医者さんは人形に内臓の絵を描いて、治療の説明に使っています。人形に注射をしたり、手術の説明にも使われます。看護大学では実習に使われたり、養護学校では児童に体の説明に使われたりと様々な使われ方をしています。小さな患者さんは大好きな人の顔を描いていつも側に置き、退院の時は持ち帰っています。 |
寄贈先 | 現在までに聖路加国際病院、東大病院、慶應病院、順天堂大学病院、日赤関連病院及び学校、北里病院をはじめ715の医療機関その他に約4万個のドールを贈り、小さな患者さん達を癒し、医療関係者と患者さんとのコミュニケーションをスムーズにしております。 |
反響 | 「夜など、お母さんのいない子供達が抱きしめて寝ているんですよ」とお電話をいただいたり、この頃のおもちゃは鉄やプラスチックが多く、抱いても癒されません。このお人形は抱くのにとてもいいですねと、お褒めをいただきました。また、お医者様からは「人形は真っ白でなにもないからとても良い、子供達がそれぞれ工夫をするし、それに個性も出ます」と喜んでおられました。 |
NHKラジオ第一放送、読売新聞、BS朝日の1時間番組などにとりあげられたりして、広く多くの方々にキワニスドールの存在が知られるようになりました。それをきっかけにボランティアの方々のドールづくりの参加も増えています。定期的に「ドールをつくる会」を開催し、会員、家族、ボランティアの方々と楽しい時間を過ごしながらドールをつくっております。また、Kファミリーの展開も視野に入れながら、会員が大学に出向き、自らの経験を学生に語りながらドールを作成しており、学生達の心に何かしら残ればと思っております。2009年4月4日にはキワニスドール・シンポジウムを東芝本社39F会議室にて250名の参加を得て開催、ドールをつくる喜び、看護師、医師、看護教育の立場からドールの使い方の報告があった。2010年4月17日に第2回のキワニスドール・シンポジウムを開催した。
絵本作家・山本省三氏
今後もドールの作成と納入先の開拓に励み、多くの患者さん達の助けになるよう頑張って参ります。
下記をクリックすると、各項目に飛びます。