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平成17年1月21日
ボランテイァ委員会 委員長 荒木なぎさ
≪キワニスドール月間について≫
1.期間 H17.2月~3月
2.目的 キワニスドール製作の意義を理解し、作り方を習得してドールの普及を図る。
3.期間中の活動計画
1) キックオフ 2月1日 13:10~16:00 TEPCO銀座館
① 動員目標 60人
② 趣旨と経過
③ 普及状況説明
④ 製作指導
⑤ 報道機関(テレビ、新聞、雑誌、企画会社・個人)への紹介
2) つくる
① 2/1 キックオフ参加者(会員、パートナー、家族、学生、報道関係者)
② 2/8 2/22 さくら会
③ 3/8 3/22 さくら会
④ 2月または3月 学生とつくる会
3) 納める
① 新規開拓目標 1件
② リピーター納入 100個
4) 利用状況見学会
① 2月 2/21(月)10:30~11:30 順天堂大学病院
② 3月 3/9 (水)10:30~11:30 順天堂大学病院
③ 3月 病院以外を1箇所
5) 活用先アンケート
① 1/28(金) リピーター15ヶ所発送
② 2/7(月) 1度だけのところ、30ヶ所発送
③ 3月~4月 アンケート整理、分析
6) 記念講演会
① 3/18(金)順天堂大学 山城教授 例会講演
7) 反省会と今後の普及計画
① 4月初 月間を終わって
② 5月 今後の進め方検討会
場所;TEPCO銀座館
2005年2月1日
東京キワニスクラブ副会長 木全ミツ
研修会挨拶
(はじめに)
1、お忙しい中、また、寒い中、東京キワニスクラブ初の試みである「キワニスドール月間」に、ご参集くださいましてありがとうございます。本日の研修会は、ドール月間の一つの行事として、「キワニスドールプロジェクト」発足5年にもなりますので、新しい会員の方々にも本プロジェクトの歴史、導入のきっかけ、意義、そして具体的な活動について正しくご認識いただき、会員全員参加のプロジェクトとして大きな活動にしていきたいという気持ちから開催することにいたしました。
(東京キワニスクラブでの導入とその後の活動)
2、未来を担う子供たちのニーズを満たす活動を行う国際的な奉仕団体「国際キワ二スクラブ」のメンバーである「東京キワニスクラブ」は、2001年の国連が定めた国際ボランテイア年を東京キワニスクラブの「ボランテイア元年」と位置付け、従来から行ってきた「お金の拠出による協力」に加えて、「会員一人ひとりが、小さな、素敵な汗をかきましょうアクションプラン」として「キワニス・ドールプロジェクト」を始めることにしました。
3、「30x80センチの綿の布地を人形の型紙通りにカットし、キワニスのマークを縫込み、ポリエステル綿(50g)を中に入れて、口をふさぐ」という作業により、可愛らしいお人形(キワニスドール)が誕生します。
4、このキワニスドールは、病院など医療機関の外来で、お子さんたちに「どこが痛いの?このお人形さんはあなたのお人形さんですよ、痛いところにしるしをつけてごらん?」という小児科の医師の問いに「頭が痛い」といっていたお子さんがつけた場所は「おなか」であったり・・・・ということから正しい診断の役に立つとか、白衣の医師たちに恐怖感を持ちがちなお子さんたちに「まず、あなたのお人形さんから治療しましょうね・・・」と包帯を巻いたり、注射をしたりして見せると、お子さんたちは、自分の置かれている立場を理解し進んで、恐怖感を忘れてスムースに治療が出来るとか、「手術室にママもついてきて・・・」と泣き叫ぶお子さんに「それでは、このお人形さんにママのお顔を書きましょう、ママの代わりにしっかりと抱っこしていてね」といって安心して手術を受けさせることが出来るというように、病気の診断の判定に、治療の説明に、恐怖心の取り除きに、診察や治療をスムースに進めるのに大変役に立っています。
5、「東京キワニスクラブ」の会員の多くは、警視総監をされた方、大使をされた方、会社の社長、会長をされた方、また、されている方々というように、とっても偉い方々が多いのですが、「是非、ご自身で」「ある時にはご家族、ご友人の応援も受けながら」是非是非、ご自分の身体を使って、素敵な汗をかいていただくことになりました。
6.ほとんど未体験のことだったと思いますが、①「木全さん、僕は自分で作りましたよ、軍隊の時に訓練された運針が初めて役に立ちましたよ・・」という大正、昭和一桁生まれの会員たち②「日本の家庭では、70歳も過ぎると毎日顔を合わせても夫婦の間では会話もなくなるものですが、このキワニスドールを持ち込んでからの我が家は、あーでもない、こーでもない、ちょっと私に任せなさいよ・・・と妻も、嫁も、娘家族も集まってきてにぎやかになりました」と、例会の度に、「キワニスドール」の資材を1人分ずつお持ち帰りになる会員の姿も見られるようになりました。最近の新入会員の方のお話。「いやー家族と一緒にやれば簡単ですよ、私は本年の目標を100人にします」と宣言される方も・・・。
7.さて、キワニスドールの作成については、ドライビングパワーがかかりはじめましたが、さて、どこの病院で使っていただこうかと事務局の宇田川さんをはじめ医療機関の開拓が始まりました。日本の社会には、日常生活の中に奉仕精神を大切に生活するという教育も、習慣にも乏しいためか「キワニスドールを使っていただけませんか」という呼びかけに、最初の頃は「ただの裏には何かがある・・・」とか「何か、売りつけにこれれたのか・・」という猜疑心で対応されました。しかし、この社会のおかしさは、「聖路加病院では50人」「東京大学付属病院の小児科では既に30人」ご活用いただいてます・・・とう情報を差し上げると「私の病院でも・・・」「われわれの医療機関でも・・・」とアットいう間に、多くの医療機関がご活用を開始され始め、当初の猜疑心などどこかに吹き飛んでしまいました。
(具体的な活動の広がり)
8、東京キワニスクラブでは、会員の皆さんによるキワニスドール作成への参加、キワニスドールを活用してくださる医療機関の発掘と共に、2001年国際ボランテイア年記念行事として、代々木国立オリンピック青少年総合センターで開催されたフォーラムに出展したことをきっかけに、PRの第1歩を踏み出すと共に、本格的な取り組みが始まりました。また、毎月第2金曜日に「キワニスドールを作る会」を東京キワ二スクラブ事務局を会場に開催することになり、60歳後半以下の男性会員が中心になり、小学校の家庭科の授業で習得した技能を生かしミシンを踏み、また、多くの家族の方々も参加され、にぎやかなキワニスの集いの場となっています。
キワニスファミリー(Kファミリー)の中に大学生が中心になって活動する「サークルK」というのがありますが、日本においても「K-ファミリー」誕生の努力が続けられております。将来構想を頭に置きながら大学の学生さん達との交流も行われております。明治学院大学、淑徳短期大学の学生さん達と「ドールをつくる会」を行っています。
また、淑徳短期大学、国際基督教大学の学園祭にブースを設けて展示と「ドールをつくる会」を行いました。また、東京キワニスクラブ会員のご家族のみな様が中心になり、第2火曜日に東京キワ二スクラブ事務局に集い、”さくら会”となずけて、白やピンクのプレーンなドールの製作だけではなく、様々な衣装、様々な人物ドールを創造していかれるなど活動の輪が大きく広がっております。
(製作経費)
プロジェクト発足の2001年当初は、ドール1人分の資材費が@750円でした。会員の皆さんの総意で最初の1人目を製作するときに「1人1000円を献金しよう」ということになりました。2人目からは、資材費は、東京キワニスクラブのメルシー基金から出費することになっています。事務局の宇田川さんのご努力で資材費も年々下がって、現在では1人分が@200円になっています。全員参加が理想的ですが、どうしても製作に参加できない方は、資材費支援を通しての参加ということで例会、火曜会などの機会に献金(ドール貯金箱に)していただくようお願いしております。
(製作に参加するには、更に、追加の協力をするには・・・)
事務局に、例会、火曜会などの前に「何人分の資材を持ってきてください」と連絡をされると、事務局の皆さんが準備して下さいます。出来上がったドールも例会、火曜会の折にお持ち下さい。
(大切な注意事項)
「布は汚さない」「綿は決められたもののみを使用」(間違っても、足りないから自宅の布団の綿を足そうなどということはしてはならない)「針の管理を徹底的に」(万が一、針がドールの中に残されるという事件が起こったら、このプロジェクトは永久に実施できないことを銘記していただきたいと思います。)PRが行き届きますと、全くキワニストは関係のない人々から、「ドールの製作に協力したい」とアプローチがありますが、ただ、資材をお送りして製作に協力してもらうということはしてはならない。キワニアン又は責任を持ったご家族、ご友人の指導の下で協力をいただくことを原則としています)ボランティアでドールの作成を希望される方は、まず事務局に氏名を登録していただきます。そして作成していただいたドールはキワニスに送っていただき、キワニスの責任で病院などに納入しています。
(キワニスドールの起源)
9、「キワニスドール」の起源は、1993年頃、南オーストラリアで始まり、国際キワ二スクラブのネットワークを通じて全世界に広がり、ノールウエー、スエーデン等北欧諸国で活発に展開されています。救急車に同乗したキワニスドールも大活躍しており、キワニスドールがほしいが故に「キワニスクラブの新設」が要請されている地域もあるということです。
(日本国内における展開)
10、日本では、東京キワニスクラブでスタートした「キワニスドール・プロジェクト」は、2003年にNHKラジオで取材・放送され、日本フィランソロピー協会の機関紙などで掲載されるなど、徐々にではありますが認知の輪が広がっていっております。2004年には診断と治療社の「チャイルドヘルス」12月号に掲載されました。
そして、日本地区の「名古屋クラブ」「大阪クラブ」など全国20のキワ二スクラブで、取り組みが展開され始められ、2005年1月現在168医療機関等で6,071人のキワニスドールが活躍しています。中には、看護学校などで教育資材として活用したいので・・・というご要請も来ています。
(今後の課題)
11、納入先の開拓
ドールの作成は大学やボランティアなど広がりましたが、納入先の開拓がなかなかそれについていっていないという問題があります。
既に、納入した先に活用方法などのアンケートを行い、その結果をホームページに掲載し、キワニスドールをさらに広げて行きたいと思っています。
皆様のご協力もよろしくお願いいたします。
荒木委員長(司会)![]() |
TEPCO館長(挨拶)![]() |
木全副会長(挨拶)![]() |
佐藤事務総長(説明)![]() |
ドールつくり①![]() |
ドールつくり②![]() |
ドールつくり③![]() |
ドールつくり④![]() |
ドールつくり⑤![]() |
ドールつくり⑥![]() |
「キワニスドール」が読売新聞で紹介されました。
全国の読者から、すざましい反響があり、連休明けの22日は、終日、事務所の電話が鳴りっぱなしでした。
当日だけで、200件近くの「ドールつくり」の希望の電話があり、対応に追われています。嬉しい悲鳴です。
注:出所:読売新聞(平成17年3月20日付朝刊)
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